保湿が大事
2m15d。昨夜の息子は22:00にはウトウトし始め,その後5:30までぐっすり。
泣き声で起きて,時計を見てびっくりした。めっちゃ寝てるやん!
ミルクを飲んでしばらくごきげんで遊んだあと,また寝て,9:30頃に起きてミルクを飲んで,またごきげん。
ちょっとグズったタイミングで全身を保湿。触られると楽しいらしくて,またごきげんになったりするので。
そう,保湿。助産師からも保健師からも,とにかく保湿しろと言われている。できたら1日3回。もっとでもいい。
保湿によって,肌トラブルが防げるらしい。
将来アトピーになる可能性も低くなるとか。
右は乳児湿疹に塗る薬。かなり綺麗になったけど,たまにまた出てくる。
こうやって保湿しているときに思い出すのが,母親のこと。
私は昔アトピー持ちだった。
生後2ヶ月からアトピー性皮膚炎を発症し,その後,思春期に勝手に治るまで,けっこう悩まされた。
物心ついた頃にはステロイド入りの塗り薬を何種類か持っていて,その日の程度によって塗り分けていた。母に塗ってもらったり,自分で塗ったり。母と一緒に小児科や皮膚科を渡り歩き,塩水がいいと聞けばそれで体を洗い,馬油がいいと聞けば塗りたくり,食生活の改善,部屋の掃除,運動,とにかくいろいろやった。
物心つく前のこともよく聞いた。母は病院で,こまめにベピーパウダーをはたいてあげろと指導されたらしく,一日に何回も何回も私を沐浴させ,その度にベビーパウダーをはたいていたらしい。母の「子育て大変だった話」では必ずこれが出てきたし,この話をするときの母はなんだかちょっと誇らしげだった。私も「大変だったんだなぁ」「ありがたいなぁ」と思っていた。
しかし,今の育児書や病院では,ベピーパウダーをはたく必要はなく,むしろ汗腺を塞ぎ肌トラブルの原因となる可能性が高いと言われている。
つまり母が一生懸命やっていたことはほぼ無駄というか,むしろ害悪だった可能性が高い。
それと私のアトピーの因果関係は不明だけど,でも,親が一生懸命良かれと思ってやったこと(しかも医師の指導のもとにやったこと)が実は良くなかったというのは他にもいろいろあるんだろうなと思う。それでも私は母の行為を責める気なんて毛頭なくて,母が睡眠時間を削って私のために一生懸命オムツを替えてベピーパウダーをはたいている姿を想像すると,ただただ,切なくなる。それだけ。
将来もしかしたら,息子が大きくなる頃には「保湿をやりすぎると肌自身の力を失わせて良くない」とか「1週間に1回以上保湿してはいけない」とかが主流になるかもしれない。そうしたら,そのとき息子に肌トラブルがあったら,私は申し訳ないと思うかもしれない。そうであっても,とりあえず,今は,現時点において息子のために良いと言われていることをやっていくしかない。
そういうことを考えながら,今日も塗り塗り塗り塗りしている(息子も楽しそうだし,すべすべの肌に触るのは私も楽しい)。