おのぼりOL適当日記

おのぼりアラサーが東京で共働き子育てをするブログ。保有する資格,所属する組織とは全く関係なく,個人的意見・思想に基づいて書き散らします。

老○

クラブハリエでバームクーヘンセットを食べました。

 

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隣で,70代半ばくらいのおじいさんが,40代半ばの男女に何やらずっと話していました。男女は「なるほど」「先生,さすがです」などと言っていました。

 

私は,席について5分で,この男女が実はそろそろ帰りたがっているのが分かりました。

話を終わりに向かわせようとしたり,そっと時計を見たりしているのです。

隣の席の,しかも途中からたった5分話を聞いていただけの私が分かるのに,そのおじいさんは分からないようでした。

チラチラ見ると,おじいさんはもはや男女の表情とか気にしておらず,中空というか,虚空を見ながら自分の話をひたすらしているようでした。「〜〜なんだよね。」の、「ね」のところだけ男女の顔をパッと見る感じでした。

 

私がバームクーヘンを半分ほど食べた頃,男の方がついに「先生,お話の途中で申し訳ありませんが,⚪︎時を過ぎてしまいまして,どうしても次の用事が…」と切り出し,おじいさんは「あ,そうなの?どこか行くの?」「申し訳ありません…とても興味深いお話でしたのに…」「いいよいいよ,またね,●●にはよく行くからね,声かけるよ」「ぜひ!ありがとうございます!」「えっと,僕はコーヒーだったかな」「あ,先生,ここはぜひ,自分どもに払わせてください!」「あ,いいかい?悪いねえ」「いえいえそんな,こちらこそ申し訳ありません」以下略

 

という感じで去っていきました。

男に「ぜひごゆっくりお食事をお楽しみください」と言われた先生は,その後も,バームクーヘンを注文してばくばく食べていました。

 

 

私は,このおじいさんも,昔はきっと,40代男性のような時期があったはずなのに,いつからこうなってしまったのだろう,相手の顔色を見なくなった頃からじゃないかな,やっぱりある程度上の人と付き合い続けるのは大事なのだなあ

 

とか考えながら,紅茶を最後の渋いところまで飲み,おじいさんを置いて店を出ました。

日本中にたっくさんいるのだろうけど,ああいうのには,なりたくないなあ。